食べ物をこぼしたら自分で拭かせるのが良い?それは何歳から?
子供は食事中やおやつ中、食べ物や飲み物をよくこぼすものです。毎度のようにこぼされると、親としてはイライラがつのる・・・という気持ちも非常によくわかります。
ただ、年齢によりその意味が理解できていない場合もあるのです。したがって、闇雲に叱ったり、自分で拭くことを強制するのが良いとは言い切れません。成長と共に、自分で拭くように教えて行くことは必要ですが、何歳からそうすべきかとは一概に言い切れないのが正直なところです。
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食べ物をこぼしたら自分で拭かせるのが良いのか、またそれは何歳からなのか。私の経験からお話ししたいと思います。
目次
1~2歳:こぼした物を親が拾うという動作を面白がります。
この頃の子供は、“繰り返し”の動作を面白がる傾向にあり、それは遊びの中だけの事ではありません。食事中に食べ物を床に落としたら、親が立ってしゃがんで拾う。そうすると、またわざとに落とす。親はまた立ってしゃがんで拾う。また落とす。拾う。この動作の繰り返しを面白がり、何度も落とすかもしれません。
この場合は、食べ物をこぼすことがいけない事だと教えるにはまだ早い年齢だと捉えましょう。何度でも、拾ってあげれば良いのです。子供が楽しいと思うことを繰り返すのは、悪いことではありません。手で触るという感覚や、物は落ちるという仕組みを学んでいると大らかな気持ちで捉えましょう。
しかし、食べ物は無駄にしてはいけない物です。ある程度遊んだ後は、「もうおしまい!勿体無いからダメな事!」と教えましょう。
3~4歳:自分で拭くことが出来ますが、まだまだ上手には拭けません。
ジュースをこぼしたときはベタベタするので、子供の力だけでキレイに後始末をするのは難しいこと。親が拭かなくてはなりません。しかし、こぼしたのは決して良いことではありません。ジュースを出す前に「こぼさないように、気を付けようね!」と伝えましょう。もしこぼしてしまったら、一緒に拭き掃除をするのも良い経験です。遊びの一環として、楽しくお掃除を教えましょう。
お菓子のくずなどをこぼした時は、小さなほうきとチリトリを用意して、一緒にお掃除させることも良いですね。まだ上手に使うことは出来ませんが、子供用の掃除用具を楽しんで使ってくれると思います。
5歳以上:上手にお掃除が出来るようになります。
ほうきやチリトリを上手に使ってゴミを集めることが出来る年齢です。食べこぼした物は自分で集めて捨てるという作業をしっかり教えましょう。
こぼした時には、食べ物が勿体無いことをきちんと伝える事も大切ですが、こぼさないように姿勢を正してお茶碗を持つ、物がある場所に注意しながら食べることも教えて行きましょう。
まとめ
大人になっても、絶対に食べこぼす事はない!という人はいないでしょう。時にはこぼしてしまう、これは仕方のない事ですから子供であれば尚更。こぼさない子の方が珍しいくらいです。どうしてもイライラしてしまうのであれば、食べこぼしをキャッチしてくれるポケット付のエプロンを使用したり、床に新聞紙を敷いて丸めて処分するなど工夫をしてみてはいかがでしょう。あまり神経質にならず、大らかに見守ってあげようという気持ちが、親自身の気持ちに余裕を持たせてくれるかもしれません。