水道水でミルクは作ってはいけない理由

最近は、ライフスタイルの多様化や、進化する粉ミルクの栄養成分もあり、粉ミルクで赤ちゃんを育てるママも増えています。通常、粉ミルクはお湯を沸かして溶かすのが基本ですが、使用する水にも水道水・ミネラルウォーター、浄水器の水、そして近年一般化しているウォーターサーバーなど種類も豊富で、何を使ったら良いか迷う方も多いのではないでしょうか。それぞれの水の特色から、粉ミルクを作るに相応しい水をご説明します。

ミルク
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目次

手軽で便利な水道水

蛇口をひねれば簡単に出てくる水道水。手軽でとても便利な気がします。日本の水道水はきちんとした基準の下で殺菌消毒されており、飲料水として体に入れても害がないとされています。しかし諸外国と比較すると、殺菌消毒に使用される塩素の値が日本は非常に高いという調査結果が出ている事実は否定できません。

 

水道水に含まれるもの

特に菌が繁殖しやすい夏場の水道水は、消毒液である塩素(カルキとも呼ぶ)の匂いが強くて飲めたものではありません。通年を通して微量であっても塩素が混ざっている水を、赤ちゃんに飲ませることに不安を感じるママは多いことでしょう。また、水道水には塩素では殺菌しきれない雑菌、農薬、鉛、トリハロメタン、カビなども含まれており、消化できずに体内に残ってしまう物も多くあります。まだ、内臓が未発達である赤ちゃんにとって、悪影響を与えることは間違いありません。

 

塩素から受けるダメージ

水道水に含まれる雑菌を殺菌するための塩素ですが、それが体にとっては良い影響がありません。アトピー性皮膚炎や喘息の原因となる他、癌を誘発したり、たんぱく質を破壊して細胞へダメージを与える原因にもなっています。免疫力の弱い赤ちゃんが塩素から受けるダメージは、大人に比べるとより大きいものだと認識しなければなりません。

 

煮沸すれば大丈夫?

水道水を粉ミルクに使用する際、5分以上煮沸消毒をすれば大丈夫だと言われています。塩素はそうすることで気化し、取り除くことができます。しかし、5分の煮沸では発癌性物質であるトリハロメタンの量が5倍にも膨れ上がります。これを取り除くためには15分以上の煮沸が必要になります。他にも煮沸で取り除くことのできない物質も含まれており、粉ミルクに相応しい『純水』を、水道水の煮沸消毒で作ることができるかと問われれば、それは非常に難しい事であると言えるでしょう。

 

浄水器を通せば大丈夫?

では、不純物を取り除く浄水器を取り付ければ大丈夫だと言えるのでしょうか。浄水器には各メーカーから様々な物が販売されています。重要なのは、どの程度の不純物が取り除かれるかという点です。塩素の匂いを取るだけでは、雑菌を除去しているとは言えません。目に見えない雑菌、フィルターを通ってしまう不純物もありますし、使用頻度により雑菌を除去できる確率も変わります。一概に、水道水でも浄水器を通せば安心だとは言い切れません。

 

ミネラルウォーターは?

ミネラルウォーターと聞くと、お店で売られているきれいな水を想像する人が多いでしょう。実際にはただのきれいな水というだけでなく、地下水や湧水など、自然にある水のことであり、売られている物はそれらの水質をきちんと調査し、飲料水として体に害のない水と判断された物を言います。水質は物によって異なり、硬水と軟水があり、ミネラルの量にも違いがあります。赤ちゃんにとってミネラル分が多い水、硬水は内臓に負担がかかるため、粉ミルクには相応しくありません。逆に、軟水でミネラルが少ないものであれば使用しても大丈夫です。

 

おすすめはウォーターサーバー

粉ミルクには質の良い、安心できる水を使いたい!という方には、ここ数年で一般化しているウォーターサーバーをおすすめします。基本的に、ウォーターサーバーに使用される水は軟水です。そして、品質管理された水が定期配送されるので、常に衛生的な水を手軽に使うことができます。中でも『純水(ピュアウォーター)』と言われる水を扱っているウォーターサーバーであれば雑菌が含まれていないので、粉ミルクを作るには最適です。ミネラルウォーターを買い、運ぶ手間を考えると、赤ちゃんがいる家庭には非常に便利でもあります。ミルク作りに適温である70℃前後を保ってくれるウォーターサーバーであれば、お湯を沸かす必要もありません。
我が家で使っているプレミアムウォーターというウォーターサーバーは、よく薬局やオフィスに置いてあるサイズより小さい家庭用サイズもあるので、ご自宅で使われる際にはぴったりだと思います。

 







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