育児の世代間ギャップまとめ
子育てをしていると、親世代の常識とお医者さんが言うことにギャップがあることが多々あります。育児書を調べてみるとやっぱりお医者さんが正しいような気がするし…。そこで、どちらが正しいのかを検証しました。
目次
1.風邪の時はお風呂に入れない?
「風邪をひいている時は体力を消耗するので、お風呂に入らないほうがいい。」とよく言われてきましたが、科学的根拠は全くありません。むしろ汗を流した方が心地よく眠れるため、お風呂に入った方がよいです。また、お風呂に入るのが辛いほどの状態ならともかく、微熱程度の場合はお風呂に入って体を温めたほうがよいです。
2.予防接種を受けた日はお風呂に入ってはいけない?
予防接種を受けた部位から感染を防ぐため、予防接種を受けた当日は入浴を避けるように言われていました。しかし、現在ではお風呂に入ったからと言って衛生状態がそこまで悪いわけではないので、そのような心配は必要ありません。もちろん、お風呂でこすったりしてはいけませんが、それさえ注意すれば問題ありません。
3.赤ちゃんの体を洗うには石鹸を使わなくても大丈夫?
昔の石鹸は質が悪く、洗浄力が高すぎたため赤ちゃんのお肌を荒らしてしまうことがありました。そのため、赤ちゃんには石けんを使わなくてよいと言われてきました。しかし、最近の石けんは質が高いのでそういった心配はいりません。また、お湯には脂を洗い流す力がほとんどないので、新陳代謝の活発な赤ちゃんには石けんを使ったほうがよいです。
4.高熱の時はたくさん服を着て、汗をかけば治る?
これはかえって逆効果なのでやめましょう。汗は体温調節のためのものなので、汗をかけば治るというのは何の根拠もありません。熱がこもることによって逆に悪化してしまうこともあるので、吸汗性のある衣服を着させてこまめに着替える方がよいです。
5.やけどにはアロエを塗る?
アロエにはやけどに効く成分が含まれていますが、プランター等に生えているアロエを消毒せずに塗るのは絶対にNGです。煮沸消毒をしないと雑菌がたくさんいるため、そのまま患部に塗ると感染症になる恐れがあります。やけどをした際には、すぐに水で冷やすのが一番です。
6.傷口は消毒する?
傷口には消毒して絆創膏を貼ることが常識のように行われてきましたが、現在では傷口は消毒をしてはいけないと言われています。また、絆創膏を貼ることもかえって治りが遅くなると言われています。消毒薬は確かに殺菌効果はありますが、大事な皮膚の細胞まで害を及ぼす可能性があります。現在では、消毒薬を使わずに洗うことが推奨されています。
7.果汁を飲ませることが離乳食前の準備?
かつては離乳食開始前に果汁を飲ませることが推奨されていました。しかし、現在ではそういった準備は必要ないとされています。まずは母乳や乳児用ミルクを与え、生後半年くらいからは少しずつお粥などから離乳食を始めるという流れで問題ありません。
8.食事はママの口移しであげた方がよい?
若い世代の人たちには信じられないことだと思いますが、ママがしっかり口の中で柔らかくなるまで噛んで、それを赤ちゃんに与えることがよいと昔から言われてきました。しかし、これは絶対にNGです。これを行うことにより、わざわざママの口の中にいる雑菌を赤ちゃんに感染させてしまうことになります。虫歯の原因になると言われているピロリ菌などが感染してしまうと、胃炎や胃潰瘍になってしまう可能性がありますので絶対にやめましょう。
9.抱き癖がつくから頻繁に抱っこしてはいけない?
これは全く科学的根拠がありませんので、どんどん抱っこしてください。むしろ、出来る限り抱っこをしてあげた方がコミュニケーション能力の高いよい子に育ちます。抱っこを充分にされずに育つと、人間関係を築くのが苦手な子に育つという研究結果が出ています。
以上、育児の世代間ギャップを9つ紹介しました。上記のことは姑さんから口うるさく言われることも多いと思いますが、逆効果なことが多いので、赤ちゃんのために正しい子育てをしてあげてくださいね。