授乳期間中にお酒を飲んではいけない理由
妊娠と同時にお酒を断つと、飲めるようになるのは一体いつでしょうか。もちろん、産後に母乳育児をする場合は、授乳期間中の飲酒も厳禁です。長ければ、妊娠から数えて3~4年というママもいるでしょう。お酒が大好きで「どうしても飲みたい!」という方は、口にする前に、お酒が赤ちゃんにどのような悪影響を及ぼすかを知ってください。
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赤ちゃんにお酒を飲ませることと同じです。
お酒を飲むと、体内に入り込んだアルコール分は血液に混ざって全身を駆け巡ります。そのため、脳が麻痺状態になります。意識が朦朧とし、歩く・立つなどの頭で考える通りの行為ができなくなります。それを「酔い」の状態と言います。
授乳中にお酒を飲むと、血中と母乳のアルコール濃度は同じになります。従い、赤ちゃん自身にお酒を飲ませるのと同じ状態を作り出すことになるのです。アルコールを分解する力が備わっていない赤ちゃんに、アルコールが混ざった母乳を飲ませるとどうなるか、想像はつきますね?非常に危険であり、怖いことです。
量が多いと急性アルコール中毒に!
お酒は二十歳になってからと言われますが、なぜでしょう。それは、子供はまだアルコールを分解する力がないからです。体に毒となるアルコールを摂取すれば、あっという間に臓器や脳を破壊します。二十歳未満に禁止されているお酒を赤ちゃんに飲ませると、急性アルコール中毒という危険と背中合わせだと言う事を忘れてはいけません。脳の麻痺、呼吸困難になり、死に至る可能性は0ではありません。それくらい、授乳中の飲酒は非常に怖いことなのです。
時間によっては問題ない!?
飲酒後、30分~1時間が経過した後であれば問題ないと言う人もいます。しかし、それはあくまでも一般論です。お酒の分解能力には個人差がありますし、量によっては翌日まで残る場合もあります。一般的に言われている時間を空ければ影響がないとは絶対に言い切ることはできません。周囲には、実際に飲んでいたけれど大丈夫!と言う人がいるかもしれません。しかし、その人と自分の体質、体調は同じではないことをよく考えてください。
法律違反ではありません。すべては母としての自己責任です。
これだけ赤ちゃんに悪影響のある事であるにも関わらず、授乳中の飲酒は法律で禁止されているわけではありません。法律違反でないから飲んでも良いと考えるか、母としてしっかり良いか悪いかをしっかり考えなければならないと捉えるかは、母の責任です。赤ちゃんに大きな悪影響があると理解し、それでも飲むか、授乳を終えるまで我慢するか、よく考えて決めましょう。