赤ちゃんが下痢になった時の対処法。
おむつを取り替えて、「下痢をしている!」と慌ててしまうお母さん。慌てる前に、赤ちゃんの便をよく見てみましょう。心配のない場合、病気である場合、その違いを把握しておけば、慌てず上手に対処することができます。
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目次
赤ちゃんの便の状態を確認
新生児の場合、お腹に入れる物と言えばミルクか母乳ですよね。まれに水分を摂るために白湯を飲ませる事もあるかもしれませんが、いずれにしても“水分”です。
ですから、通常は便も水っぽいのが普通です。
離乳食が始まると、次第に便も硬くなってきます。食べる物の固さにより、便の硬さが決まると考えましょう生後3~6カ月頃はまだ軟便で、次第に硬くなりますが、大人と同じ硬さになるのは卒乳する頃です。
また、ミルクより母乳の方が便も柔らかめだと覚えておきましょう。
どんな便が下痢?
普段から柔らかく水っぽい便をする赤ちゃんですから、下痢との見分けが付かない事も多くあります。
見分けるためには、普段から通常便の様子平均回数をしっかり確認しておきましょう。
下痢の時は、明らかに水分が多く、回数も増えます。
また、離乳食が始まる前の赤ちゃんは、消化されない母乳やミルクが出てくるために、異臭がします。
下痢の回数が多いと感じたら?
次の点に気を付けてみましょう。
1. 冷たい物を食べさせていないか?
2. 消化に悪い物を食べさせていないか?(柑橘系の果物や、脂の多いお肉、乳酸菌飲料等)
3. お腹が冷える服装をしていないか?
4. ストレスが溜まっていないか?
5. アレルギーのある物を食べさせていないか?
もし下痢になってしまったら・・・4つの対処法
1.消化によいものを食べさせましょう
離乳食に入っていれば、お粥や、柔らかく炊いたうどん、摩り下ろしたリンゴなど、消化に良い物を食べさせるようにしましょう。
2.水分をしっかり摂る
脱水症状になると危険です。水分をしっかり摂らせましょう。ただし、冷たい飲み物は悪化させてしまいます。母乳か、赤ちゃん用のイオン飲料、野菜スープ、番茶、お味噌汁の上澄み等が良いですね。
3.お腹をマッサージ
お腹を優しくマッサージしてあげましょう。お母さんの手を温かくし、その手の熱でお腹の中まで温まり、下痢の対処法のひとつです。
4.おむつはこまめに取り替える
下痢便は刺激が強いため、肌が痛くなり、かぶれる事もあります。おむつはこまめに取り替え、温かいシャワーで洗い流してあげてください。その都度しっかり乾かす事も大切です。
赤ちゃんが下痢をしたからと言って、お母さんが慌てる気持ちは赤ちゃんに伝わり、ストレスとなります。心配な時でも落ち着いて、対処法を実践してみてください。
下痢が治まらない時は、小児科か皮膚科でアレルギー検査をしてみましょう。直接的な原因が見つかるかもしれません。
こんな時は要注意!
下痢だけでなく、嘔吐や発熱も伴えば、ウィルス性の風邪や腸炎の疑いがあります。赤ちゃんが不機嫌であればその可能性が高いので、速やかに病院に連れて行きましょう。便に血液や粘液が混ざっている場合も同様です。
抵抗力の弱い赤ちゃんですから、いつ、どんな時に体調が急変するかわかりません。普段との違いをすぐに発見し、慌てずに対処するためにも、普段から赤ちゃんの様子をしっかり見ておきましょう。