赤ちゃんの予防接種スケジュール
生後6カ月でお母さんから貰った免疫が切れると、赤ちゃんは様々な細菌に感染しやすくなります。まだ抵抗力が弱く、強い菌には勝つことが出来ない場合があります。そのために必要なのが、乳幼児の予防接種です。数種類のワクチンがあり、回数や間隔をきちんと守らなければなりません。熱があるなどの体調不良では受けられないこともあるため、スケジュールを立てて計画的に接種することが望ましいと思います。そうは言っても、数ある予防接種を、どのような順序でどのような間隔をあけて接種したら良いか簡単にはわかりませんよね。そこで、赤ちゃんに必要な予防接種の種類とスケジュールを立てる際に気を付けるべき点について解説します。
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目次
予防接種の種類
予防接種は2種類に分けられます。気を付けてほしいのは、国の方針によりワクチン事情には常に変化があるということ。任意接種が定期接種となったり、新しく加わる・追加接種の回数が変わるという情報をきちんと得なければならないのです。今の時代はインターネットで調べる方も多いと思いますが、古いまま更新されていない情報と最新情報を誤らないように、正確な情報を得るよう注意しましょう。
*以下は2015年6月現在の情報です。
1.定期接種・・・国が受けるように努めるべきと定めた予防接種。感染力が高く、感染したら強い症状が出るものです。
・生ワクチン・・・BCG・麻疹風疹二種混合・水ぼうそう
・不活性ワクチン・・・ヒブ・小児用肺炎球菌〔7価〕・四種混合・日本脳炎
2.任意接種・・・個人の意思で受けかを決めるもの。
・生ワクチン・・・ロタウィルス・おたふく風邪
・不活性ワクチン・・・インフルエンザ・B型肺炎・A型肺炎・子宮頸がん・小児用肺炎球菌〔13価〕などがあり、効果がその年に限られるものは毎年の接種が必要となります。また、保育園や学校によって接種が必須とされているものもあります。
受けられるようになったら、早めの接種を!
予防接種はそれぞれ推奨されている月齢・年齢が定められています。多少ずらして接種することは可能なものもありますが、その時期に受けることが最も高い効果を得られます。また、注意しなければならない点は、次の項目があります。
・次の接種までに1~4週間の間隔をあけなければならないものがあります。
・風邪など体調不良時は受ける事ができません。
・種類によって2~4回の接種が必要なものがあります。
・生ワクチン接種後に不活性ワクチンを接種する場合は、4週以上の間隔が必要です。
・不活性ワクチン接種後に生ワクチンを接種する場合は、1週以上の間隔が必要です。
これらの点を考慮し、きちんとスケジュールを立てて受けられる時期が来たら早めに済ませるようにしましょう。
定期接種スケジュール案
誕生から就学までに済ませるべき定期接種を、間隔と種類等を考慮してスケジュールを立ててみました。
- 生後1カ月
- 生後2カ月
- 生後3カ月
- 生後4カ月
- 生後5カ月
- 1歳お誕生日前
- 1歳1カ月
- 1歳3カ月
- 3歳
- 4歳
- 5~6歳
かかりつけ小児科探し
【ヒブ・小児用肺炎球菌(各1回目)】同時接種
【ヒブ・小児用肺炎球菌(各2回目)・四種混合(1回目)】同時接種
【ヒブ・小児用肺炎球菌(各3回目)・四種混合(2回目)】同時接種
【四種混合(3回目)】
【BCG】(4種混合の4週間後)
【麻疹風疹二種混合(1回目)・水ぼうそう(1回目)】同時接種
【ヒブ・小児用肺炎球菌・四種混合(4回目)】同時接種
【水ぼうそう(2回目)】
【日本脳炎(1回目)・日本脳炎(2回目)】
【日本脳炎(3回目)】
【麻疹風疹二種混合(2回目)】
*任意接種を追加する場合の時期は、かかりつけ医に相談しましょう。
まとめ
1歳までに定期接種だけで10回、任意接種も含めると15回もの予防接種を受けなければなりません。予定を立てず安易に考えてしまうことで受け忘れてしまったり、余計に足を運ばなくてはならなかったり、また仕事をされている場合は休みを取る必要性が出てくることもあります。同時接種は少ない回数で済ませることができるというお母さんへのメリットと、早くて高い予防効果が得られるという赤ちゃんへのメリットがあります。赤ちゃんが誕生したらすぐに、いえ出産前からできるだけ早めの計画を立てて接種することをおすすめします。