子どもの学力に影響があるのは親の学歴ではなく、家庭環境だった
子どもに高い学力を身に付けさせたいと願うのは多くの親が抱く気持ちですよね。
学力が高ければ、将来開ける道も広く、子どもの夢を叶えるための選択肢も増えます。
そのために、早期教育に力を入れたり、幼い頃から学習塾に通わせるご家庭も少なくありません。
また、親が高い学歴を持っている家庭の子どもは学力も高いと思われがちで、反対に親に学歴がない場合、「勉強しても無駄。親が勉強できないから・・・」と言い訳のように口にするご家庭も少なくはありません。
しかし、子どもの学力に親の学歴は関係ありません。
大きな影響を与えるのは家庭環境にあるのです。
ここでは、子どもの学力を伸ばす家庭環境を、どのように作っていったら良いかについてお話しします。
photo credit: via photopin (license)
目次
幼少期は好奇心を育てることが大切
子どもが小さい頃は、することすべてに危険が伴います。
それを回避しようと、「危ないからやめなさい」「これはもっと大きくなってから!」と、子どもの好奇心を潰してしまうような言動をする親が多いものです。
これが、今後の子どもの学力に大きな悪影響となるのです。
好奇心は「知りたい」という気持ちの原点であり、知りたいことを学ぶ=学習することが楽しい=学力が高まると繋がるのです。
ですから、幼児期は子どもが興味を持ったことにどんどん挑戦させ、持った意欲を潰さないことを心がけましょう。
小学校低学年から、学習意欲を高める工夫
小学生になると本格的な勉強が始まります。
そこで気を付けたいのが、学校での勉強は学校で身に付けること。
さらに学力を高めるためには、毎日の家庭学習を習慣付けることが大切です。
しかし、毎日の家庭学習を面倒だと嫌がることは学力低下に直に結びつきます。
最も重要視しなければならいのは、子供自身が意欲を持って取り組む家庭学習です。
これも幼児期と同じく、興味を持つような学習内容にすること。
学習すること、知識を得ることが「楽しい!」と感じさせる内容でなければならないのです。
楽しい学習とは!?
小学生の時期に大切な学習の仕方は、学校で勉強することの予習復習を家ですることではありません。
学習して新たな知識を得ることが楽しい!と感じる気持ちを育てることです。
ですから、学校での勉強に沿う内容でなくても良いのです。
市販のドリルやインターネットでダウンロードできる教材でも良いでしょう。
子どもが興味を持っていることを、根深く探って行くことに親も協力してあげることが良いですね。
例えば、漢字を覚えるのは学校での勉強だとしたら、家ではその漢字の成り立ちや同じ部首の漢字を調べたり、家族や知り合いの名前や身近にある物の名前の中で使える漢字を探してみる。
計算方法を習ったら、買い物やおやつの分配など、その計算式を生活に役立ててみることも面白いですね。
そのように、ただただ勉強するのではなく、勉強がいかに生活に役立ち、ひとつの物事を大きく広げていけることを教えてあげるのも大切な勉強なのです。
まとめ
学ぶことが楽しい!と感じたときこそ、子どもはどんどん吸収します。
また、吸収するための脳が育ちます。それは学校ではなく、家庭でこそできる学力向上のための工夫なのです。
机に向かって知識を植え付けることが学力向上に必要なことではなく、その前に、学力向上に繋がるための脳を育てることの方が大切なのです。
子どもの学力向上を願うのなら、親の学歴に左右されず子どもの可能性を信じて一緒に取り組んでみてください。