乳幼児突然死症候群(SIDS)を防ぐ6つの方法

きっとママになれば誰もが一度は心配事のひとつとして脳裏をよぎるであろう、乳幼児突然死症候群についてお話しします。

1歳未満の健康な赤ちゃんが、何の予兆もないのに寝ている間に突然死亡してしまうという疾患で、原因は未だに定かではありません。

別名SIDS(シッド)とも呼ばれるこの疾患は、世界中で研究が進められている段階であり、原因の特定には至っていないものの、原因になるであろうとされる、いくかの項目が発表されています。

それに基づき、乳幼児突然死症候群を防ぐためにできる事をまとめてみました。

乳幼児突然死症候群(SIDS)
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目次

1.うつ伏せ寝を避ける

主な原因として考えられているものに“うつぶせ寝”があります。

うつ伏せ寝には、呼吸がしやすい、心拍が落ち着く、深く眠ることができる、げっぷが出やすくなる、夜泣きが減るというメリットもありますが、欧米でうつ伏せ寝と乳幼児突然死症候群が関連付けられると発表されて以来、世界中でうつ伏せ寝は危険だという情報が定着しました。

医学的な結びつきはないものの、窒息の危険性が高まるのは間違いありません。

また、赤ちゃんは寝ている間に神経伝達物質であるセロトニンが脳に大きく影響します。

うつ伏せ寝て鼻呼吸が上手に出来なくなることで、セロトニンの分泌量が減ることも突然死につながるという考えもあります。

2.授乳中は禁酒する

授乳中に母体が摂取したアルコールは赤ちゃんが母乳を通して直接吸収してしまいます。お酒は脳を麻痺せさる作用があるため、赤ちゃんが寝ている間に成長する脳の働きも制御されてしまいます。授乳中のアルコールは可能な限り避けた方が無難です。

3.母乳育児をする

ミルク育児が乳幼児突然死症候群を引き起こす直接的な原因であると言うわけではありません。

しかし、実際に突然死した赤ちゃんを調べると、母乳育児よりミルク育児の赤ちゃんが多いことが結果として明確になっているのは事実です。

哺乳瓶はおっぱいを吸うより楽に栄養を摂ることができるため、呼吸する力が育たないという説、体温より少しでも暑いミルクを飲ませると体に熱がこもるという説などが突然死を招くと言う方もいるようです。

しかし、どの説も科学的な根拠は明確ではありません。

4.授乳中の喫煙は避ける

授乳中にママが喫煙をすると、血液中にニコチンが含まれ、そのニコチンは母乳を通して赤ちゃんに伝達してしまいます。

血中の酸素濃度を下げ、脳の機能に悪影響を及ぼし、呼吸も制御します。

母乳を通してニコチンを摂取することだけでなく、赤ちゃんのいる室内で喫煙することによる受動喫煙や、喫煙者の皮膚から排出される毒素も赤ちゃんには悪影響となります。

ママだけでなく、家族全員が禁煙することはとても大切です。

5.体を温め過ぎない

赤ちゃんは大人に比べると体温が高いのが普通です。

それを、寒いかもしれない、風邪を引いてはいけないと心配して、必要以上に着込ませたり、寝る時に布団をかけすぎることが、かえって体に負担をかけてしまいます。

必要以上に汗をかくことで血中の酸素濃度が下がり、呼吸が抑制されます。

低酸素状態となり死亡に至ってしまう可能性が高くなります。衣類や布団以外にも、室温や床暖房にも注意しましょう。

6.睡眠中の布団は赤ちゃん用を使う

睡眠中の赤ちゃんの体内では、母乳の消化が行われています。

消化された母乳から血液を生成したり、栄養分を吸収したりと、寝ている間にも体を作る働きが常に進んでいます。

その時に、赤ちゃんには重い布団をかけることで負担がかかり、充分な消化吸収ができないのも原因だと考えられています。

添い寝が良くないとされるのも、大人の布団をかけるという理由で結びつきます。

日本での発症率

厚生労働省の調査によると、日本では平成23年の段階で乳幼児突然死症候群により死亡した赤ちゃんは148人にものぼり、6,000~7,000人に1人の割合だとされています。

生後6か月未満の赤ちゃんに多く見られますが、実際に死亡してしまった赤ちゃんの中には1歳を過ぎている場合もあり、2歳頃までは油断できません。

そして、原因不明であるからこそ、我が子にも起こり得る疾患として重大に受け止め、出来る予防策から取り組んでみることしか回避する策はありません。

子どもが健やかに育ち、明るい未来を開けるよう、ひとつひとつの対策を大切に考えてください。







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