赤ちゃんがおっぱいを吐いた時の対処法

赤ちゃんを育てていると、些細な事でも大きく心配してしまうのが親心です。そのひとつに、赤ちゃんにはよくある“嘔吐”があげられます。特に多いのがおっぱいを飲んだ後。赤ちゃんが吐いた!と不安になるママもいるでしょう。大人にとって嘔吐は、体調不良が原因で起こる特別な事態ですよね。しかし、赤ちゃんにとっては心配する必要のない日常茶飯事の事である場合が多いのです。その原因と対処法を知り、いざという時に慌てないため心得ておきましょう。

ミルク
photo credit: Milk Drop via photopin (license)

 

目次

胃の形状が吐きやすい原因です。

生後3カ月頃までの赤ちゃんの胃は、とっくりのような丸形です。大人の胃はひらがなの「し」のような形をしているので下に溜まりやすいのですが、赤ちゃんの胃は飲んだ物が下に溜まりやすくない形なので逆流しやすく、こぼれやすいのがわかりますね。

 

飲んだ後は胃を休ませましょう。

飲んですぐに揺らしたり、激しい運動をさせると吐いてしまうのは、胃の形状から仕方のない事だと言えます。ですから、飲んだ後はすぐに動かさず、ゆっくり胃を落ち着かせることが大切です。抱っこしても揺らさず胸に抱いたり、テレビを見たり絵本を読む等、30分くらいは静かにすることで吐かずに済む場合もあります。

 

飲み過ぎには要注意

赤ちゃんは、胃が満杯になるまで飲むことがよくあります。「お腹がいっぱい!」と言えないために、お母さんが与えるだけ飲む傾向にあります。特にミルクを飲ませている場合、吐く回数が多ければ1回の量を少し減らしてみるのも方法のひとつです。

 

ゲップを上手に出来ない赤ちゃんもいます。

おっぱいを飲んだ後に背中をトントンと叩いてゲップを出してあげます。しかし、上手にゲップを出すことの出来ない赤ちゃんもいます。お腹に溜まった空気と一緒に、飲んだおっぱいが出てしまうのはよくある事ですから心配はいりません。

 

赤ちゃんの様子をしっかり観察!

吐いた後の赤ちゃんの様子を見て見ましょう。顔色も機嫌も良ければ特に心配はありません。赤ちゃんの体調は「機嫌」がバロメーターである事が多いです。口にして「具合が悪い」と言えない赤ちゃんですから、お母さんが日頃から様子をきちんと把握して、変化を見極めることが大切です。

 

多量の水分補給は不必要。かえって悪化させる事も。

赤ちゃんが嘔吐したら、水分補給が必要だと言われますね。しかし、それは繰り返される嘔吐で体の水分も一緒に吐き出してしまっている時です。授乳後に1回の嘔吐くらいでは脱水症状を起こす事はありません。
もし、何度も吐いてしまい心配な時は、おっぱいやミルクではなく「経口補水液」をスプーンで少しずつ飲ませましょう。経口補水液は少量のブドウ糖が含まれており、吸収率も高いために水分補給には最適です。健康な人が汗をかいた後の水分補給に飲んでも良い物ですから、(スポーツドリンクほど美味しいとは言えません)赤ちゃんが飲んで害になることはありません。

稀におっぱい以外の黄色っぽい胃液を吐いたり、噴水のように大量に吐く事があるかもしれません。回数も繰り返し何度も吐き、ぐったりとした様子を見せたら胃腸炎や他の疾患が原因かもしれません。心配な様子がある時は、すぐに病院で診察をしてもらいましょう。

 







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