赤ちゃんが痙攣(けいれん)した時にやるべき3つのこと
赤ちゃんが痙攣を起こすことは少なくない症状ではありますが、その様子を始めて目にするママは、突然のことに気が動転し、頭が混乱してしまうかもしれません。
特に熱が出た時に起きる痙攣を『熱性痙攣(ねつせいけいれん)』といい、10人に1人の割合で起こります。
たいていの場合は2~3分で治まり、大事に至らない場合が多いのですが、事前に対処法を知っておくことで慌てず、スムーズに対応することができるでしょう。
ここでは、赤ちゃんが痙攣を起こした時のために、ママが知っておきたい3つのポイントをご説明します。
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目次
1.赤ちゃんの呼吸を楽にしてあげましょう。
呼吸しやすいように、衣服の首回りをゆるめてあげましょう。
顎を少し持ち上げて、頭を反らせる形にすると気道が開いて呼吸がしやすくなります。
この時に、赤ちゃんは歯を噛みしめて口をぎゅっと結ぶかもしれません。
無理にこじ開けたり、呼吸させようと口に箸などを入れることは大変危険ですのでやめましょう。
また、嘔吐物がある場合も、無理に履き出させようと口に物を入れたりせず、静かに口周りの嘔吐物を拭き取ってあげてください。
頭を横向きにしてあげると、嘔吐物が軌道に入ったり、喉に詰まらせることを防ぎます。
口の中が汚れているからといって、痙攣中に水分を与えることは大変危険です。
2.体温測定と症状の観察を記録しましょう。
心配のない痙攣は、38度以上の高熱に伴い、手足が左右対称にガタガタ震えるような状態です。
意識がハッキリしなくなり、目が一点を見つめるか白目をむくことが多く、口元は歯をくいしばって唇が青紫になります。
このような症状を記録しておけば、繰り返し痙攣を起こした時にも役立ちますし、万が一違う症状が出た時に、早急処置につながります。
また、体温の計測と、痙攣時間を計ることも忘れないでください。
痙攣が5分以上続いたり、体温が比較的高いなど、異常だと感じた時には救急車を呼ぶ必要があります。
3.静かに見守りましょう。
必要な対処をして、あとは静かに見守ってください。
たいていの痙攣は、長くても5分以内で治まることがほとんどです。
慌てて赤ちゃんを大きく揺すったり、大声での呼びかけ、頬や体を叩くことは余計な刺激となります。
まずはママが落ち着くことが大切です。
まとめ
生後6カ月~5歳未満の赤ちゃんに起こる痙攣は、心配がないと言われています。
しかし、繰り返したり、痙攣時間が長く続く傾向にある子供の場合、後年になってからてんかんを起こす可能性が、わずかではありますが否定できません。
また、6歳を過ぎてから痙攣が起こる確率はほとんどないにしても、100%ではありません。
痙攣の症状を事前に心得ていても、突然の状況にパニックを起こすママもいると思います。
不安なとき、は速やかに救急車を呼んでください。
家庭の中で誰もが何時でも対処できるよう、子供が産まれたらすぐに、家族で『対処法』について話し合いの場を設けることができると良いですね。