赤ちゃんがアトピーにならないように行うべきダニ対策

産まれてくる赤ちゃんにとって健康は何よりの宝物。特に乳児期に心配される疾患のひとつとしてアトピー性質皮膚炎があります。痒みと闘う痛々しい皮膚の状態が続き、赤ちゃん本人はもちろん、ママにとっても辛いことです。アトピー性皮膚炎は遺伝による場合もありますが、家の中に潜む『ダニ』が原因となりアレルギーを引き起こすこともあります。対策次第では回避できることを知っておきましょう。

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目次

原因のほとんどがチリダニ

チリダニは人の血を吸うなど、見た目にわかる被害を与えません。ホコリやチリ、食べ物のカスや人のフケを餌にして生き延びます。そのため、気付きにくく、赤ちゃんが知らず知らずのうちにアトピーになってしまうというケースもあります。主に人の皮膚や、口・鼻から体内に入り込み、赤ちゃんがダニの体やフンに反応してアレルギー体質になってしまいます。

 

ダニが生きることのできない環境を作ろう

ダニは高温多湿である場所で生き延びます。ダニにとって必要な最低温度は、人が快適に過ごすことの出来る温度です。従い、室温を下げることが効果的ですが、人も過ごしにくくなるために難しいと考えられます。ですから、湿度の面で考えることが最も確実な改善策であると言えるでしょう。ダニが生きられる湿度は60%以上であることが必要です。それに対し、人が過ごしやすい湿度は40~70%です。これを考えると、湿度を40~50%に保つことで、ダニの発生源を死滅させることができます。特に梅雨の時期から夏場にかけては湿度が上がりやすいので、室内に湿度計を置いてしっかりと除湿をするなどで対処してください。

 

家からダニを排除しよう

湿度の管理をしっかりと調整したからと言って、アレルギーの原因がゼロになったと安心はできません。湿度調整をした後にダニの死骸が残っていれば、それが強力なアレルギー源となり得ます。カーペットや絨毯、脱衣所・洗面所・玄関のマット、布団類やカーテンなど、ダニが隠れやすい場所はしっかりと掃除機をかけましょう。ダニの死骸やフンまでしっかりと吸い取ってくれる吸引力の強い掃除機を使い、丁寧に、そしてこまめに掃除機をかけることが大切です。カーペットだけでなく、敷布団、掛け布団まで3日に1回はかけることをおすすめします。

 

ここにもダニが!

押し入れの中もダニが潜みやすい場所です。布団の掃除をしないまま押し入れにしまい込むと、そこからダニが繁殖します。また、布団から落ちたダニの死骸等もアレルギー源となりますし、湿度も高くなりやすい場所です。常に除湿剤を置いてください。
そして、赤ちゃんがいるご家庭に多いぬいぐるみも、ダニが繁殖するのは最適の場所です。洗濯をした後は中に湿気がこもるため、乾燥機をかけた上で天日干しにしたり、掃除機をかける、クリーニングに出す等で清潔を保つことが大切です。

 

ダニ対策をしっかり行ったら・・・

対策を講じているのに赤ちゃんが咳き込んだり肌の状態が良くない場合は、アレルギーの原因が他にあるかもしれません。アトピーの原因はダニだけでなく、体質や食べ物、環境、ストレス、乾燥・・・様々です。病院で原因を突き止める検査をしたり、適する薬で改善することもあります。心配な場合は、すぐに皮膚科や小児科を受診してくださいね。

 







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