赤ちゃんが手足口病に感染した時の対処法

夏風邪の一種である手足口病。その多くは7月が感染拡大のピークであると言われています。特に幼稚園に通っている子供であれば、園内感染で発症する確率が高くなりますが、そこから家庭に入り込んだ菌が弟・妹である赤ちゃんに感染することも考えられます。もし赤ちゃんが手足口病にかかったら!?その原因と対処法を知っておくことで、慌てずに速やかに対応することができるでしょう。

病気の赤ちゃん
photo credit: cheerio power_1 via photopin (license)

 

目次

手足口病とは?

急性のウィルス感染症です。手のひらと足の裏、舌や口の中に小さな水泡が出来ます。水泡の場所はお尻や全身に広がる場合もあります。痒みを伴うことはほとんどありませんが、水泡が潰れた時に傷みを訴える子供が多くいます。口の中の水泡は喉にまで広がる場合もあり、喉の痛みも見られる場合があります。熱は微熱程度で出ることもありますが、全く出ない場合もあります。元気に過ごしていれば、大きな心配はありません。ごくごくまれに、高熱が続いたり髄膜炎や脳炎、心筋炎や呼吸障害などの合併症を引き起こすことがあります。ぐったりとした様子が見られたら、必ずすぐに病院へ行きましょう。2歳~5歳頃がかかりやすい年齢です。大人にはかからないとは言い切れませんので、子供がかかったら家族内での感染拡大予防に努めることは大切です。

 

手足口病の原因は?

多種多様のウィルスが原因で発症します。その年により原因となるウィルスの種類が違ったり、同じ年に数種類のウィルス感染が原因となることもあり、一度かかったら心配ないとは言い切ることができません。
感染原因は、主に感謝との接触や飛沫感染です。集団行動の中でトイレの後に手洗いをきちんとしなかった、手をふくタオルやコップを共有したという理由で感染することが主です。赤ちゃんのおむつを取り替える際に、糞便から感染することもあります。

 

手足口病にかからないための対策

しっかりと手洗いうがいをすることが大切な予防策です。流行している時期には、マスクを着用して感染を予防することが必要です。特に、赤ちゃんのお兄ちゃん・お姉ちゃんが幼稚園に通っている場合は、帰宅後の衛生管理をしっかり行ってください。

 

もしかかってしまったら・・・対処法

手足口病に対する特効薬はありません。元気に過ごしている様子が見られれば心配することはなく、家の中で安静に過ごすよう心がけてください。口の中の水泡が潰れると、食べ物を食べる・飲み込むことが困難になるかもしれません。痛がるのであれば無理に食べさせることをせず、飲み込みやすい柔らかいうどんやお粥、バナナなどを用意してあげましょう。柑橘類は消化にも悪く、傷が痛む原因ですので避けた方が無難です。食べ物を食べられない分、脱水症状も起こしやすくなります。水分補給を忘れないでください。
赤ちゃんがかかってしまったら、オムツを取り替えたり処分する際には、使い捨ての手袋を着用することが効果的です。
水泡を痒がる時は、部屋の温度を下げて体を温め過ぎないように気を付けてください。

 

まとめ

手足口病は夏風邪の一種だと言われていますが、夏に限らず、冬でも流行することを否定できない病気です。免疫力が低下していると感染しやすくなり、かかった時の症状も重くなりがちです。日頃からしっかりと栄養を摂り、体を動かし笑顔で過ごすなど、免疫力を高める生活を心がけましょう。

 







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