子どもがのびのび育つ「叱らない育児」とは?
育児において、「叱らず褒める子育て」が望ましいと聞いたことはありませんか?
では、子供が悪いことをした時、間違えた事をした時にはどう対処したら良いのでしょう。叱らない育児のメリット、そして対処の仕方をお話しします。
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目次
褒める事のメリット
子供が何か良いことをした時、何かが出来るようになった時、大いに褒める事は非常に良い事です。大人であっても、褒められるのは嬉しいですよね。嬉しい気持ちは、「次も頑張ろう!」「やってみよう!」と、前向きな考えを生み出す原動力となります。
自己肯定感を育てる
褒める事の最大のメリットは、『自己肯定感』を育てることにあります。自己肯定感、つまり自分の存在を肯定する気持ちです。
叱られてばかりいる子供は、自分が悪い子、出来ない子、何をしても駄目だ・・・存在価値がない、と、どんどん自分を追い込んでしまいます。自分自身を否定することで、最悪の場合はリストカットや自殺という大問題に陥る可能性も否めません。
また、褒めるに至らない事をした場合でも、気持ちを“認める”ことで自己肯定感を高めます。
話を聞く
では、子供が人を貶したり、影で悪いことをした等、親として叱るべき場面に遭遇した時はどうでしょう。
まず『子供の話を聞く』ことが、最も重要です。何かをするには必ず理由があります。気持ちを発散できない、気に入らない事がある、そのような理由があって悪さをするに至るのです。
その理由をしっかり“聞く”事が、子供自身を認める事になります。
聞いてみると、納得できる理由があるかもしれません。そのうえで、親としての意見を言ったり、そんな時はどうしたら良かったかを話し合ってみましょう。決して、頭ごなしに叱ってはいけません。
放棄しない
叱らないことが良いと言っても、育児放棄や、放任主義とは違います。悪い事をした時に「それくらい、いいじゃない!」と開き直ることは良くありません。
また、「自分でどうにかしなさい」「知らないわ」と、子供を突き放すことも同様です。
親は自分のことを心配してくれない・・・と、次第に話すことすら、しなくなる可能性が高くなります。
「叱らない」と「叱れない」は違います。
小学生以上になると自分の考えを持つようになり、親に指摘されると「わかってる!」「だって!」と反発するようになるでしょう。
反発されると、親も辛いですよね。子供に向き合うことが怖くなり、「叱れない」状態になる親も少なくはありません。
親はいつでも子供の味方
周囲から見ると叱っていないように見える親でも、実はしっかりと子供に向き合うことが叱ることに繋がります。
例え注意をしても、それが自分の為なのだ、愛情があるのだと子供が感じるれば、上手な叱り方です。
『大きな声で怒鳴る、怒る』と『上手に叱る』ことは違います。
間違っていても、親はいつもも子供の味方であることを伝えましょう。
愛情が子供を成長させます。
しっかり愛情を注げば、子供はその愛情をしっかり受け止めてくれるはずです。
その愛情が、最終的には子供との良い関係を築き、『叱らない』のではなく、『叱る必要がない』子育てへと続きます。
子育ては簡単ではありません。すぐに結果を求めずに、自分の考えに自信を持ち続けましょう。子供は親から受けた愛情で大人になり、大人になった時に、きっとその愛情の深さに築いてくれるはずです。