田舎で子育てすると伸び伸び育つ?都会との違いを検証
数年前から『田舎暮らし』という言葉をよく耳にするようになりました。
特に、都会で結婚し、子どもを出産したことを機に、「伸び伸びとした環境で子育てをしたい!」という希望を持つパパ・ママや、実際に移住した方の話も聞きます。
今回は、そんな『田舎』と、そして『都会』との大きな違いを、『子育て』という側面から切り開いて考えてみたいと思います。
目次
『おいしい空気』と『雄大な自然』が田舎の最大の魅力!
都会と田舎の最も大きな違いは、『空気』と『自然』だと言えるでしょう。
都会では、子供が外で走り回って自由に遊ぶために、車で移動して大きな公園や安心できる施設などに出かけなければなりません。
しかし、田舎は家から一歩外に出れば、雄大な自然があります。
家の近所で遊ぶ、それだけで自然に触れ合うことができるのです。
また、高層ビルや車も少ないため、「空気がおいしい!」という魅力は田舎ならではですね。
photo credit: Infomastern The colors of Sweden – yellow and blue. Happy National Day! via photopin (license)
ご近所付き合い&地域の絆が深いのは、田舎の特徴です!
近年は「子供が外で自由に遊べる時代ではない!」と言いますよね。
凶悪犯罪や子供を巻き込んだ事件を事前回避するのは親の努めという考えは当然ですが、『子供を外に出す=危険』という意識は、田舎より都会の方が強いところがあります。
それは、都会はご近所付き合いがほとんどないために、子供を外に出すと大人の目が届かない、監視してくれる人がいない、周囲の大人たちを信用できないという思いが原因であると言えます。
その点、田舎は普段からご近所付き合いがあり、地域の絆もできやすいために、近所の公園で子供だけを遊ばせても、「誰かが見てくれている」という安心感を持つ人が多いのです。
子供が外で伸び伸びと遊べるとは、田舎ならではのメリットと言えるでしょう。
要望を伝えやすいのは、大きなメリットです。
子育てをするうえで、ママたちは「もっと〇〇だったら良いのに…」「〇〇があったら良いのに…」など、公的な制度などに不満や要望を持つことが多くありますね。
田舎はご近所付き合いが深いといいますが、その延長で役所で働く人たち、さらには教育長、町長など、制度の決定権を担う人とも直に話をしやすいのも魅力のひとつです。
声を聞き入れてもらいやすい、検討すべき問題に意見を投げかけやすいため、子育てがしやすいと感じる方も多いのです。
人が少ないのはメリットでもあり、デメリットでもあります。
田舎は当然、人が少ない!とは誰もが想像できる事実でしょう。
子供にとって、限られた人数の中で友達を選ぶことになりますが、それは“密な関係”を作りやすいというメリットでもあります。
しかし、少人数での友達関係の中では、“逃げ場がない”というデメリットも…。
上手な人付き合いや、相手への思いやりが自然と身に付くかもしれませんね。
不便な点も…しかし!そこから『工夫する知恵』が育ちます。
田舎は良いことだけではありません。最大のメリットは『選択肢が少ない』ことにあります。
欲しい物があってもデパートの数が少なく物が手に入りにくかったり、電車やバスは1時間に1本しか走っておらず、行きたい場所へすぐに行けないこともあります。
遊園地やコンサートなど、子供を連れて遊びに行くことも日常的にはできません。
幼稚園や保育園の数も少ないため、選ぶことが難しいのが田舎です。
しかし、それらの不便さは日常的であるため、田舎で暮らすことで『工夫する知恵』が育ちます。
足りない物は代用品で補ったり、他の方法を考えたり、 電車やバスも“待つ”ことを覚えます。
不便を不便と感じず、当たり前だと思って工夫する力は、田舎暮らしでしか身に付かないかもしれませんね。
まとめ
都会には都会の良さが、田舎には田舎の良さがあります。
田舎で暮らすことが本当に子供のためになるかと問われれば、100%良いと言い切れないは事実です。
しかし、それは親の考え次第だと言えるでしょう。
子供は大人よりも柔軟で、置かれた環境に添って楽しみながら生活しようとする力が備わっているはずです。
そのためには、「田舎暮らしをしよう!」と考えるパパやママが、まずは田舎のメリット・デメリットをしっかり把握することが最優先だと言えるでしょう。
環境は子育てに大きく影響します。
しかし、環境よりも先に、親の意識や考え方があることを忘れないでくださいね。