自閉症の子の特徴とは?

医学的にはハッキリとした原因が解明されていない自閉症。30年前は2,500人に1人と言われていた発症率が今は数倍にも増加し、日本では1,000人に1人とか100人に1~2人と言われていますが、その数字は定かではありません。なぜなら、軽い症状の子供がいたり、親が検査をせず大人になってから発覚したり、また「変わった子」「特性の強い子」等と“性格”や“個性”で片付けられる子も多いからです。もしかしたら、30年前はメディアで取り上げられる事もなく、自身が知らずに過ごしている親子が多かっただけの事かもしれません。
しかし、発症率の数字が確実に増えていることから、きちんと検査をして障害だと認めている親が増えているという事実が見えてくるのではないでしょうか。子供が通う幼稚園や学校等、私たちが関わる場所に自閉症の子供がいるという可能性は、決して低くはありません。身近で接する機会があるかもしれない自閉症の子供達、そして私たち、子供達が上手に付き合っていくためには、その特徴を知ることがまず第一だと考えます。

自閉症
photo credit: My clown is building a train track via photopin (license)

 

自閉症の予防策、本当にないの?

妊娠前、妊娠中、そして産後の予防策としていくつかの項目が挙げられているものの、明確な予防策はありません。遺伝子の異常と言われる先天的な脳機能障害です。妊娠中の投薬や喫煙、飲酒と言われることもあります。ゲームをする時間が長いために発症すると言われることもあります。しかし、根拠はありません。統計から見て、自閉症になる子供の母親は出産年齢が高い、男の子に多いという結果は出ていますが、必ずしもそうであるとは限りません。

 

自閉症の特徴

1.人見知り・親への後追いがない
2.人と視線を合わせようとしない
3.人の目を凝視する
4.呼びかけに反応しない
5.小さな音に反射的に反応する
6.不快だと感じる音にパニックを起こす
7.何でも匂いを嗅ぎたがる
8.物事に特別な拘りを持つ
9.人に触られることを嫌がる
10.怪我の痛みを感じない
11.気温の変化に鈍感
12.言葉が遅れている
13.オウム返しをする
14.言葉に抑揚がない
15.話の内容が現実離れしている
16.人との会話が苦手
17.相手の心を読めない
18.身に付いた生活習慣以外の事ができない
19.融通が利かない
20.知らない人に躊躇なく話しかける
21.人への関心が薄い
22.いつも同じ状態である事を好む
23.体を揺らす
24.手をひらひらさせる
25.飛び跳ねる
26.くるくる回る
27.落ち着きがない
28.耳を塞ぐ
29.睡眠時間が極端に少ない
30.生活リズムが確立しにくい

このような特徴がありますが、一様ではありません。特性があり、症状の大小も様々です。典型的な特徴がある子供の場合はすぐにわかりますが、軽度であり深く関わってみないとわからない子供もいます。親自身も気付いかないがために、「うちの子は普通じゃない」「変わっている」とイライラし、育児ノイローゼや子供への虐待に繋がることもあるのは非常に悲しい実態です。

 

どう接する?どう対処する?

自閉症の子供を育てる親の覚悟はとても大きな物です。周囲が誤っても勘違いしてはいけないのは、「心の病気」ではないことです。家庭での躾で発症したり、親の対処法で症状が悪化することではないのです。
産まれもった特性であるため、偏見の目で見ることは自閉症の子供自身、そして親を苦しめます。誰もが行きやすい環境を作るためには、周囲の理解と協力こそが必要であることを忘れてはいけません。
「もしかしたら、自分の子供が・・・」と思い当たる節がある場合は、専門機関に逸早く相談しましょう。1人で抱え込んで途方に暮れる前に、自閉症の子供を上手に育てる方法を学びましょう。それが、幼稚園や学校、周囲からの理解を得る第一歩です。

そして、もし「うちの子がね・・・」と相談を受けたり、周知する親がいたら、理解を求めているのだと判断し、普通に接することです。特別視して、深く踏み込み関わって行こうと無理する必要はありません。「自我が強い子」「算数が苦手な子」「運動が苦手な子」と同じです。苦手な分野があるのはどの子も同じなのです。困っていたら助けてあげる、これは自閉症に限らず人間同士のコミュニケーションとして当たり前のことですよね。温かく見守る、それで良いのです。

 

小さなステップアップ

自閉症だから何も出来ないわけではありません。スピードは遅くても、小さな目標を掲げて繰り返し教えて行くことで少しずつ出来るようになっていきます。一般的な発達速度と比べずに、その子自身のありのままの姿を受け入れて、小さな成長を実感することができるのです。それは周囲の親たちにとっても同じ事。子供のクラスに自閉症の子供がいるかもしれません。子供達の心は柔軟です。親が否定や避難をせず、その特性についてしっかり教えてください。そうすることで自閉症のお友達の成長を一緒に喜んだり、余計な世話を焼かずに見守るなどの対処が上手に出来るようになってくるでしょう。

 



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