病気になっても預けられる「病児保育」とは?

共働き家庭における子供の病気は一番の難関ではないでしょうか。保育園や幼稚園に預けている場合、子供が熱を出したり、お腹が痛いなど体調不良の時には、呼び出しの電話が鳴りますよね。仕事を早退して速やかに迎えに行かなければなりません。また、子供にとって急な体調不良や感染症で数日間の療養を余儀なくされたり、たいていの子供が一度はかかる水疱瘡は1週間もお休みしなければなりません。いつ起きるかわからない急な事態ですから、有給休暇は子供が病気にかかるかもしれない“万が一”のためにしか使わないと決めている親が多くいるのが実態です。しかし、その有給休暇もあっという間に使い果たしてしまったり、忙しい仕事の最中、出張中、大切な会議の途中であれば自分だけでなく周囲に迷惑もかけてしまいますよね。

そのような時のためにあるのが「病児保育」です。共働き家庭にとっては、大変有難い存在ですから、子供の病気に悩まれているご家庭は、その内容を知って活用するという方法を考えてみてはいかがでしょうか。

病児保育
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病児保育とは

体調不良の子供のお世話をできない家庭に変わり、子供の通常保育と共に病気のケアを行うことです。現時点で病気にかかっている子供、体調に不安があって急変するかもしれない心配がある子供、そして症状は治まっているがまだ完全ではない子供が対象となります。子供をお世話してくれるのは、看護師と保育士の連携によるために、子供の体調に左右されず充分に仕事に専念できるというメリットがあります。

 

医療機関併設型

看護師と保育士が基準に沿った配置人数で子供の保育を行ってくれます。医師がいる施設ですので、感染症などの隔離が必要な疾患や、急な体調の変化への対応にも期待できて安心です。診察が伴う事と、設備が整っているので重症の子供でも安心して預けることが出来るというのが最大のメリットだと言えます。

 

保育園併設型

医療機関併設型と同じく、看護師と保育士が配置されていますが、施設の形状から重い症状や隔離疾患は断られる場合もあります。主に比較的症状の軽い子供や、回復に向かっているがまだ安静が必要だという程度の子供を預かってくれます。

 

単独型・訪問型

NPO法人その他の企業が運営している事が多く、施設が存在する場合と、訪問により自宅で子供の面倒を見てくれる場合があります。提携医師がいて訪問診療をしてくれたり、かかりつけ病院での受診を代行してくれる等、内容は様々です。

 

利用料金

自治体が運営している場合は比較的安い傾向にあり、1日2,000円~3,000円というところが多いようです。単独型や訪問型は、1時間2,500円前後または1日6,000円~8,000円と料金の幅が広くなります。登録料を支払い、会員制としている企業もあります。医療機関単独型は病児保育料の他に診察料、お薬代もかかります。また、自治体で各施設に委託・費用助成の制度もあります。一度市役所に問い合わせてみましょう。

 

利用方法

施設により異なります。気を付けたいのは、利用したいと思い立った時、すぐに利用できない場合が多いということ。事前登録や予約が必要な事が多くあります。医療機関でも初診は予約が不可能で待ち時間が発生することもあります。
万が一に備え、保育園・幼稚園に入園が決まった際に、病児保育施設についても考えておくことが望ましいでしょう。

 

病児保育施設の現状

共働き家庭が多い現代においては非常にニーズの高まっている施設であるにも関わらず、安定した保育環境、職員の質や人数不足の問題も多く、ニーズに対応しきれていないのが現状だと言えます。
しかし、地域・企業によっては最も重大な問題だと受け止め、技術向上のための研修や自治体による運営費用の助成もあり、その意識は全国的に年々高まっています。現段階では非常に少ない病児保育ではありますが、数年後には誰しもが求める時に利用できる状態になっているのではないかと期待したいところです。

 



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