世界の子育て法~文化が違えば子育ても違う~

私たち日本人は、日本に生まれ、自らが育ってきた『日本』という環境やその習慣に従い、子育てをしていますよね。

私たちが『当たり前』だと思っている育児法の中には、外国人から見ると驚くべきこと、不思議な風習だと感じられてしまうこともあることをご存知ですか?

ここでは、日本と世界を比較し、子育てにおける文化の違いをお話しします。

世界の子育て
photo credit: wuestenigel Party with Friends – Happy Life via photopin (license)

目次

離乳食作りの違い

日本

赤ちゃんには、手作りの離乳食を推奨している専門家が多いですよね。

添加物も気になりますし、何より愛情が感じられます。

道具も、専用のすり鉢を利用するのは日本流です。

アメリカ

離乳食は便利なベビーフードを活用するのが一般的!

少量作る手間暇を考えて、お医者さんもベビーフードを推奨しています。

作るとしても、専用ブレンダーで食材を一気にペースト状態にする、いわゆる簡単離乳食が『普通』です。

タイ

3カ月からバナナを食べさせ始めます。

そして4カ月からお粥。

お粥にも、その後の離乳食にも、常にバナナを入れるのが主流です。

市販の離乳食は無いに等しいそうです。

トルコ

離乳食でもバターやチーズ、オリーブオイル等が使われ、味もしっかり付いています。

赤ちゃんの頃から、しっかりとした食事を!という考え方が根底にあるようです。

寝かしつけの違い

日本

親子が川の字になり並んで寝るのは、日本独自の風習です。

子供が安心してぐっすり眠れると定評があり、世界でもこの方法は見直されています。

アメリカ

最近は日本流に一緒に寝る家族も増えてきたようですが、まだまだ主流は、昔ながらの『別室』です。

親子は別々の部屋で眠り、寝かしつけというより赤ちゃんが勝手に寝るといった方が適切でしょう。

夜中は授乳もしません。それこそが自立を促すと考えられているのです。

トルコ

大人が床に座って伸ばした足に座布団を乗せます。

そこに赤ちゃんを仰向けに寝かせ、足を使って赤ちゃんを左右に揺らします。

それがトルコ流の寝かしつけ方法。

日本人には考えられない昔ながらの風習です。

トイレトレーニングの違い

日本

3歳頃に外れる子供が多い日本。

子供の様子を見て、タイミング良くおむつを外すのが日本流です。

そのタイミングが上手くいけばあっという間に外れますし、タイミングを間違えば親子でとても大変苦労します。

アメリカ

早ければ早い方が良い!と、生後3カ月~半年で始める家庭もあります。

今、アメリカで最も多い方法は『おむつナシトレーニング』と言われ、おむつを付けないのです。

子供をじっくり観察しながら、おまるやトイレに座る様誘導することを続けるようです。

中国

中国では1歳前からトイレトレーニングを始めます。

『股割れパンツ』と呼ばれるズボンを履かせ、中はパンツもおむつも付けません。

つまり、お尻丸出し状態です。

このズボンを使い、したくなったら何時でも何処でもしなさい!と教えるのが中国流です。

ノルウェー

3歳でおむつを外すという考えがあるものの、それが冬であれば、次の夏まで持ち越されるのがノルウェーのトイレトレーニング。

冬は寒さが厳しく、防寒着を着ることが多い子供にトレーニングは酷な話。

おむつの外れる時期は、誕生月に大きく左右されるということです。

母乳育児の違い

日本

日本は昔から完全母乳育児が当たり前であり、粉ミルクが普及した現代でも、ミルクより母乳を推奨しています。

アメリカ

アメリカで母乳育児が推奨され始めたのは、ここ数年の話です。

それまでは、古くから粉ミルクの方が栄養価が高いとされていました。

その昔、母乳育児をしているママは貧乏で粉ミルクが買えないとさえ思われていたそうです。

フランス

母乳育児を望むママが多いけれど、その大半が数週間で断念してミルクに移行するそうです。

しかし、フランスではそれが当たり前!

乳腺炎への対応や、母乳ケアが行われない現状がそうさせているのかもしれません。

躾け方の違い

日本

人に迷惑をかけないようにという意識が高く、子供が小さいうちから物事の善し悪しをきちんと教えるるべきという考え方は日本らしい躾け方です。

日本人にしてみれば当たり前でも、海外から見ると、そんな日本の躾方は『厳しすぎる』と思われているようです。

イギリス

日本よりずっと厳しいのがイギリス。

幼児期の頃から「子供は悪魔」と思い込んで厳しく躾けることを、子供自身も当たり前だと感じているようです。

フィリピン

公共の場であっても子供は大騒ぎ。

ショッピングモールでも街中でも、そこら中で子供たちが走り回っています。

フィリピン人の中には厳しく叱る親もいますが、フィリピン人の多くはその状況を普通だと思っているため、問題視されません。

アメリカ

アメリカでは、『叱る=子供の自由を奪う』という躾方が一般的です。

「タイム・アウト!」という言葉があるように、子供に『何もせず、立っていなさい』と命令するのです。

玩具や部屋を取り上げるという方法もアメリカ的な躾方です。

まとめ

いかがでしたか?海外には「え~!」と思ってしまう風習がたくさんありますね。

しかし、逆に外国人からは、日本の育児こそが「え~!」と感じる不思議な風習であるかもしれません。

世界各国の育児法を簡単に知ることのできる今、海外の良い部分は吸収して、日本の良い部分には誇りを持つことができます。

時代と共に、育児に関する日本の考え方も、どんどん変わって行くのかもしれませんね。







コメントを残す

CAPTCHA


このページの先頭へ